オタクと非オタクのあいだ
オタクか、非オタクか
日本人にとって、この問題はとても根が深い。ある種のアイデンティティにも関わるのではなかろうか。
自分はオタク側の人間だと思う。小さい頃からたくさん漫画もアニメもゲームも触れてきた。深夜アニメもハマっていたし、ニコニコ動画に入り浸っていた時期もあった。ゲームも時々やっている、YouTubeでVTuberの配信を見ることもある。胸を張って言えることではないが、自分はそこそこオタクな人間なんだという自意識で生きてきた。
だが、これくらいのオタクレベルだと世間では門前払いだったりする。筋金入りの、日々ボードゲームに熱中したり、コミケに参加・出展するレベルのオタクからは「にわか」扱いされ、会話にならなかったりすることさえもある。そういうときにふと、自分はオタクグループにもリア充グループにも属しない半端者なのだと、寂寥たる思いを感じ涙するのである。
真のオタクである彼らを突き動かすエネルギーはすごい。好きなものに真っ直ぐで、Twitterで発信して、躊躇なくいいねして相互フォローして、オフ会開いてアニメについて語り合ったりしている。彼らは本当に陰キャグループなのか?とてつもないコミュ力おばけじゃないか。自分は怖くてTwitterができない。相互フォローなんてできない。全く知らないひとと会おうなんて思わない。(じゃあなんで個人ブログやってるの?ということだが、Twitterに比べて大して人目にさらされない気楽さが良かったりする。)
オタクをアイデンティティとして認めるハードルが高すぎるのかもしれない。日本人って中途半端なものは認めない、という職人的な厳しさが根底にある気がする。そんなこんなで、オタクでも非オタクでもない中途半端な自分はどう身の置き場を作るかに苦心するのである。こういう人、実は結構多いんじゃない?