婚活の記録 part 1
僕は結婚相談所に登録した。
全く恋愛経験がないまま30歳に突入した。周囲の友達や同僚はどんどん結婚して子供も生まれており、流石に危機感を持ち相談所の門をたたくこととなったのだ。
相談所の登録料金は安くはなかったが、生涯をともにできる人に出会えるのならと、ドキドキしながら入会金を払った。相談所の仲人さんの「きっと相談がたくさん来ますのでよく選んでくださいね~」という言葉を真に受けて、うきうきしながら説明を受けていたのを覚えている。
だが、現実は残酷であるというか当然というか、婚活市場においても全く見向きもされなかった。申込まれはなく、申込みをしても玉砕が続き、心が折れた僕はいつしか相談所へサブスク料を払い続けるだけの存在となっていた。
身内に女性が多かったので会話にはそこそこ慣れているつもりだったが、まず前提として女性と仲良く会話するまでには至らないのである。しばらく結婚相談所でのネタが姉妹間で大盛り上がりしたが、1-2ヶ月もすると飽きられた。
そうして相談所に登録したことさえも忘れていたのだが...突然思いもよらない申し込みが来た。