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婚活の記録 part 3


それからしばらくは、本当に夢のような時間だった。

おいしいものを食べて、いろんな場所に遊びに行って、はじめて手をつないだりした。何もかもがどきどきして胸がいっぱいだった。何時間も新幹線で揺られながらの道中でさえ胸が躍った。大切な人と過ごすことって、こんなに素敵で楽しいことなんだ。

もっとゆっくりとお互いの中を深めていけたら、どれだけ幸せだっただろうか。
しかし、そんな平穏は次の言葉で破られることとなる。

「実はほかに、結婚を申し込まれている相手がいるの」

衝撃だった。やはりいい人は放っておかれないんだなあと頭の冷静な部分ではそう思ったりした。
だが、その次の言葉はもっと衝撃的だった。

「あなたがいいんです。あなたが結婚したいって言ってくれれば、その話は断ります」

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